『伊勢物語』(いせ ものがたり)とは、平安時代に成立した日本の歌物語。全1巻。
平安時代初期に実在した貴族である在原業平を思わせる男を主人公とした和歌にまつわる短編歌物語集で、主人公の恋愛を中心とする一代記的物語でもある。
主人公の名は明記されず、多くが「むかし、男(ありけり)」の冒頭句を持つことでも知られる。作者不詳。平安時代のうちの具体的な成立年代も不詳で、初期、西暦900年前後、前期、(現在のような形になったのが)中期などの説がある。
『竹取物語』と並ぶ創成期の仮名文学の代表作。現存する日本の歌物語中最古の作品。
同じく歌物語とされるものに『大和物語』があるものの、後世への影響力の大きさでは『伊勢物語』と比べるべくもなく、そういった意味では『伊勢物語』は『源氏物語』と双璧をなしており、これらに『古今和歌集』を加えて[3]同時代の三大文学と見ることもできる。
(ウィキペディアより)
*『風流錦絵伊勢物語』第9段「東下り」、隅田川の景 |