ローマ法王の日本訪問

ローマ法王の日本訪問について

2019年11月26日 【JIJI.COM】

フランシスコ・ローマ教皇は26日午前、東京都千代田区の上智大で学生らに向けて演説し「すべての日本の人に訪問中に受けた心のこもった温かい歓迎に感謝する。これからも祈りの中で皆さんのことを思い出す」と述べた。この後、23日からの訪日日程を終え、帰国のため羽田空港を出発した。

日本とタイの訪問を終えたフランシスコ・ローマ教皇は26日、帰国の機中で記者会見を行い、「原子力発電が完全に安全になるまで、私は核エネルギーを使いたくない。災害が起こらない十分な保証はない」と原発の利用に反対を表明した。ロイター通信が報じた。

2019年11月25日 【JIJI.COM】

来日中のフランシスコ・ローマ教皇は25日午前、東京都千代田区で東日本大震災の被災者と面会した。演説の冒頭、犠牲者に黙とうをささげた上で、被災者への支援継続を訴えた。東京電力福島第1原発事故を踏まえ「私たちは地球や環境の一部。将来のエネルギーに関し、勇気ある重大な決断をすることが最初の一歩だ」と促すとともに、「日本の司教たちは原発の廃止を求めた」と指摘し、これに理解を示した。

フランシスコ・ローマ教皇が25日、東京都内で開いた東日本大震災被災者との集いで、原発事故で福島県いわき市から都内に自主避難している高校2年の鴨下全生さん(17)がスピーチし、「避難先でいじめに遭い、死にたいと思うほどつらい日々が続いた」と振り返った。

鴨下さんは「政府の思惑で、賠償額や避難区域の線引きが決められ、被害者の間に分断が生じた。苦しみはとても伝えきれない。共に祈ってください」と訴えた。

スピーチ後、鴨下さんとローマ教皇は言葉を交わし、抱き合った。鴨下さんは今年3月、バチカンでローマ教皇に謁見(えっけん)したといい、教皇から「覚えていますか」と声を掛けられたという。

天皇陛下は25日午前、皇居・宮殿で、23日に初めて来日したフランシスコ・ローマ教皇と会見された。天皇がローマ教皇と会うのは、上皇ご夫妻が在位中にイタリアを訪問し、故ヨハネ・パウロ2世と会見した1993年9月以来。

教皇は午前11時ごろ、トヨタの燃料電池車「ミライ」で宮殿に到着。玄関で出迎えた陛下はスペイン語で「日本へようこそ。お目にかかれてうれしく思います」と述べて握手を交わし、宮殿「竹の間」で通訳を介して約20分間会見した。

宮内庁によると、教皇は「お会いできることを楽しみにしていました。私は幼少の頃より日本の天皇家に尊敬の念を抱いていました」とあいさつ。陛下が長崎、広島両県訪問や東日本大震災の被災者との面会に謝意を述べると、教皇は「私が9歳の時、両親が長崎、広島の原爆のニュースを聞き、涙を流していたことが心に強く刻まれています」と話した。

話題は環境問題や陛下が研究している水問題にも及んだほか、足が少し不自由な教皇に陛下がエレベーターを勧める場面もあるなど、面会は終始和やかで温かい雰囲気だったという。陛下は英国留学中だった84年にバチカンを訪れ、ヨハネ・パウロ2世と会ったが、フランシスコ教皇とは初対面。5月の即位の際には、教皇から祝意を伝える電報が届いていた。

教皇は文京区にある東京カテドラル聖マリア大聖堂で開かれた「青年との集い」で、若者3人からいじめや差別に遭った経験などを聞いた。出席した約900人の若者を前に、いじめ問題に関し、「いじめる側こそ本当は弱虫だ」と強調。「同級生や友人の間で立ち上がり、『あなたがしているのはひどいことだ』と言う以上に、いじめに対抗する強力な武器はない」とみんなで声を上げるよう呼び掛けた。

日本をはじめ競争力や生産性を重視する現代社会について、「物質的に豊かでも孤独の奴隷になっている人が多い」と指摘。「最も重要なことは何を手にしたかではなく、それを誰と共有するかだ」と述べ、他者と分かち合うよう訴えた。

教皇はその後、東京ドームに移動し、詰め掛けた約5万人の信徒らを前に、大規模ミサを執り行った。「パパモービレ」と呼ばれる専用車に乗って教皇が登場すると、大歓声がこだました。

安倍晋三首相は25日夜、フランシスコ・ローマ教皇と共に出席した各国外交団との集いで、同席した麻生太郎副総理兼財務相を「教皇と同じ『フランシスコ』の洗礼名を持つ人だ」と紹介した。麻生氏はキリスト教徒だが、出席者の多くは知らなかったようで、どよめきが起こった。首相は「皆さん、意外に思われたかと思う」と応じ、日本人とカトリック教会の歴史的つながりを語った。

2019年11月24日 【JIJI.COM】

来日中のフランシスコ・は24日、被爆地の長崎、広島両市を訪問した。長崎では「核兵器や大量破壊兵器を所有することは、平和と安定の望みへの最良の答えではない」と世界に向けて核兵器廃絶を求めるメッセージを発信。広島でも「戦争のために原子力を使用することは犯罪だ」と訴えた。教皇は「広島と長崎から人類は学んでいない」と発言するなど、2013年の就任以来一貫して核兵器廃絶の必要性を呼び掛けてきた。

24日午前、雨が降る中、教皇は長崎市の爆心地公園を訪れた。原爆の犠牲者に対して献花し、約2分間黙とうをささげた。その後、被爆者ら約1000人を前に、スペイン語で核兵器廃絶に向けた演説を行い「この町は、核兵器が人道的にも環境にも悲劇的結末をもたらすことの証人だ」と指摘した。

また、武器の製造や維持に多額の費用が使われていることは「途方もないテロ行為」だと批判。核兵器規制の国際的枠組みが崩壊の危機にあると警鐘を鳴らし、核兵器禁止条約を含め核軍縮と不拡散への取り組みを各国に呼び掛けていく決意を表明した。

 さらに、政治指導者に向けて「核兵器は国家や世界の安全保障への脅威から私たちを守ってくれるものではない」と訴えた。

 長崎市の西坂公園では、豊臣秀吉のキリシタン弾圧で殉教した「日本二十六聖人」に祈りをささげ、「すべての人に信教の自由が保障されるよう声を上げよう」と呼び掛けた。午後には長崎県営野球場で約3万人の信徒らが参加する大規模なミサを執り行った。

 教皇は24日夕、広島市に移動し、平和記念公園で開かれた「平和のための集い」に参加した。集いには宗教関係者や被爆者ら約2000人が出席。教皇は原爆死没者慰霊碑への献花後、被爆者から被爆体験の証言を聞いた。

2019年11月23日 【JIJI.COM】

ローマ・カトリック教会トップのフランシスコ教皇(82)が23日、日本を訪問した。ローマ教皇の来日は、1981年2月の故ヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりで2回目。4日間滞在予定で、24日に被爆地の長崎、広島両市を訪れ、核兵器廃絶や平和へのメッセージを発信する。

2019年10月3日 【KiriShin】

今年11月に行われる、教皇フランシスコのタイ王国と日本への公式訪問の具体的なスケジュールがバチカン(ローマ教皇庁)広報局より発表された。公営バチカン・ニュース(日本語版)が報じた。

教皇フランシスコは、この2カ国の訪問で、タイ王国を11月20日から23日まで、日本を23日から26日まで訪れる。教皇の日本訪問の日程は概要次の通り。

タイ王国の首都バンコクを、現地時間23日(土)午前9時半、日本に向け出発、日本時間の同日午後5時半過ぎ、東京・羽田空港に到着。同空港で教皇は歓迎式に臨む。この後、『ローマ法王庁大使館』(東京都千代田区)で、日本のカトリック司教団と会見。

24日(日)早朝、教皇は空路で長崎に向かい、午前9時過ぎに長崎空港に到着後、長崎・平和公園の「原爆落下中心地公園」で核兵器をめぐりメッセージを述べる。続いて、西坂公園の日本二十六聖人の記念碑を訪れ、殉教者に「オマージュ」を捧げる。教皇はあいさつを述べ、「お告げの祈り」を唱える。次いで、「ビッグNスタジアム」(長崎県営野球場)でミサを司式、説教を行う。同日午後4時半ごろ、長崎を後に空路、広島へ。広島には午後6時前の到着を予定。広島市内の平和記念公園で平和のための集いを行い、この中でメッセージを述べる。同日夜、空路、東京に戻る。

25日(月)午前、東日本大震災被災者との集いを「ベルサール半蔵門」で行った後、皇居を訪問、天皇と会見。その後、東京カテドラル聖マリア大聖堂で青年との集いに参加、講話を行う。午後は、「東京ドーム」でミサを司式、説教。その後、首相官邸を訪問し安倍晋三首相と会談。同じく官邸で開かれる要人および駐日外交団らとの集いで講話を行う。

26日(火)早朝、上智大学のクルトゥルハイム礼拝堂で、イエズス会員らと私的にミサを捧げる。次いで、修道会「イエズス会」のSJハウスでイエズス会員と朝食、病気や高齢の司祭を見舞う。この後、上智大学を訪問。最後の公式行事、羽田空港での送別式を経て、午前11時半過ぎ、日本を後にし、ローマへ向かう。

ローマに現地時間、同日午後5時過ぎ到着の予定。(CJC)

2019年9月13日 【YAHOO!ニュース】

ローマ法王、11月来日で被爆地訪問 菅官房長官が正式発表

菅義偉官房長官は13日の記者会見で、フランシスコ・ローマ法王11月23日から26日まで、東京・長崎・広島を訪問すると発表した。ローマ法王の来日は1981年のヨハネ・パウロ2世以来、38年ぶり2回目。法王の滞在中、天皇陛下との会見や安倍首相との会談が予定されているという。

 

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190913-00010000-wordleafv-pol

2019年6月27日 【クリスチャントゥデイ】

NHKと共同通信は25日、ローマ教皇フランシスの来日について、11月23~26日の3泊4日の日程で最終調整していると伝えた。

それによると、教皇は23日午後に東京に到着。24日は朝から被爆地の長崎と広島に向かい、被爆後再建された長崎の浦上天主堂や、4月にリニューアルオープンした広島平和記念資料館を訪問する。25日は東京に戻り、天皇や安倍晋三首相と会談し、東京ドームで大規模なミサを行う。そして26日に離日する予定だという。

 

https://www.christiantoday.co.jp/articles/26969/20190627/pope-francis-visiting-japan-schedule.htm

 

2019年6月26日 【KYODO NEWS】

Pope Francis will visit Hiroshima and Nagasaki on Nov. 24 during his four-day stay in Japan to offer prayers for victims of the U.S. atomic bombings of the two cities in World War II, sources close to the matter said Tuesday.

The pope is scheduled to meet atomic bomb survivors as part of his trip from Nov. 23, the first papal visit to the country since John Paul II in February 1981, the source said.

He will meet Japanese Prime Minister Shinzo Abe and Emperor Naruhito in Tokyo, and hold a mass at the Tokyo Dome stadium on Nov. 25.

2019年6月15日 【朝日新聞DIGITAL】

ローマ・カトリック教会のランシスコ法王(82)が11月下旬に訪日し、天皇陛下と会見するほか、被爆地の広島や長崎を訪ねる方向で最終調整していることが日本政府などへの取材でわかった。日本滞在は4日間を想定し、東京ドームでのミサを予定している。訪日が実現すれば、1981年の故ヨハネ・パウロ2世以来、38年ぶりとなる。

https://www.asahi.com/articles/ASM6G5JJ8M6GUHBI031.html

 

2015年2月1日 【CJC=東京】

長崎・信徒発見150周年記念ミサ、教皇特使にケベド枢機卿

教皇フランシスは、3月17日に長崎で行われる日本の信徒発見150周年記念ミサの教皇特使に、フィリピン・コタバト大司教のオルランド・ケベド枢機卿を任命した

※CJC通信 ... 国際情勢理解の隠れた補助線 「キリスト教世界」のニュース専門サイト(RSS=http://blog.livedoor.jp/cjcpress/index.rdf)

2014年8月18日 The Huffington Post、共同通信

ローマ法王フランシスコが、2015年の訪日へ強い意欲

韓国訪問を終えた法王フランシスは2014年8月18日午後、同行記者団と特別機中で会見。日本政府が訪日を招請していることについて、「行けるなら素晴らしいことだ」と2度繰り返し、実現を希望。

※法王フランシスは、日本にキリスト教を伝えたザビエルと同じイエズス会に所属

2014年6月6日 朝日新聞

欧州訪問中の安倍晋三首相、ローマ・カトリック教会のフランシス法王に2015年中の訪日を要請

日本外務省によると、法王は時期を明示しなかったものの、「ぜひ、訪日したい」と述べた。

2015年は、明治期に布教を再開した欧州からの聖職者が、隠れキリシタンと出会った「信徒発見」から150周年だ。

また、支倉常長が率いた慶長遣欧使節ローマを訪れ、法王パウロ5世と会ってから400年。日本のカトリック司教協議会は、法王の来日を招請している。

 

 戻る