(閑話休題)
1940年の曲です。作詞作曲者のベラスケスはメキシコの女性です。第二次世界大戦の正に崖っぷちのときにできました。そういう意味では、「ホワイトクリスマス」と似た位置にある曲ですね。夢の中にいるような曲想が、その時の世相を反映しているようでもあります。
(訳詩ノート)
もともとスペイン語で、その英語訳を訳したことになります。訳しづらいような歌かとも思いましたが、そうではなく、舞い上がるような経験の、そのままの素直な歌詞でした。英語訳がスペイン語を正しく訳していることを期待します。ベラスケスは、この曲を作ったときは、まだ、何もそんな経験をするずっと前のこと、とも言ってたようですが。
(歌唱のポイント)
3行に区切った上記の3連目「こんなうれしさは、はじめて...」からを気持ちよく滑らせます。そして、「あなた、はなれるとき...」の急な展開も、その落差を楽しむぐらいの気落ちでいいのです。