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へんなひとなの

 He's Funny That Way          1928年

              へんなひとなの(美艇香津 訳)

 

He's Funny That Way

ComposeNeil MoretRichard A. Whiting

Lyrics

  Kurt EllingNeil MoretRichard A. Whiting

ArtistBillie Holiday

JASRAC0S2-0230-1 SHE S FUNNY THAT WAY / VOCALESE /VOCAL ONLY/ 

  Lyrics:

He's Funny That Way

 Take1

 Take2

He's Funny That Way Billie Holiday

He's Funny That Way Susie Arioli

(閑話休題)

1928年の曲です。経済的大変動を前にして、文化的にはそれとバランスを取ろうとするかのように、落ち着いた雰囲気が流れます。ビリーホリデイがまだ13歳のころできた曲です。でもビリーは、もう子供時代を終わろうとしていたし、後年、この曲を歌うとき、その後の時代を考えると、少し幸せな気分を思い出していたかも知れません。

続(訳詩ノート)
最後の「わたし、ただのひと、ひきょうものよね」を「ただのひと、わたし、ゆうきなんかない」に変更します。「coward」は「卑怯」という意味が辞書にありますが、もう少し考えてもいかなと思いました。どちらにしても、はぐらかした言い方で、人に自分について説明するための言葉として選ばれています。
この歌は、「へんな(funny)」なひとに対するほんのりとした愛情が感じられますが、それを、いろいろとはぐらかしているところが、もどかしく、おもしろいですね。
(訳詩ノート)
「funny」っていう言葉は、我々もよく知っているものです。それを訳すとき、「面白い」とか「可笑しい」とか「変」とか訳しても、それがfunnyです。一つの日本語単語に拘る必要はなくて、誰でもよく知っているのがfunnyです。そして、「I 've got a man crazy for me」は、「わたしのことすきなのねにしました。それ以外にないですね。たぶん、これも、我々のよく知っている気持ちですが、彼らは英語でそう言うとしても、我々は、こういう風に言ってもらいたいですね。
「私にクレイジーになってる人がいるの」じゃなくて。

(歌唱のポイント)

詩の各連にポイントになる言葉があって、それを歌として、聴く人にうまく伝えられたらいいですね。

一連目「わたしにはすぎてる」、二連目「すこしわらっただけ」、三連目「らくに、くらせるのに」、四連目「きっとかなしむだけだから」、五連目「かわいいおんなのこのほうが」、六連目「ひきょうものよね」、などです。

考えてみると、そうした箇所でなくてもいいのですが、要するに、その部分の意味が結構分からなくなっている、文学作品なのです。

そして、もちろん、「わたしのことすきなのね」を自分なりの解釈で歌ってほしいですね。

 *禁無断転載(下記Eメールからご連絡ください。)

1928年

  ...(原英語詩 出版社:フジパシフィック音楽出版 )

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