ジャズを日本語で歌う 戻る
 

 愛、売ります

 Love For Sale         1930年

 

ComposerCole Porter

LyricsCole Porter

ArtistBillie Holiday

JASRAC:0L0-4180-8 LOVE FOR SALE

  Lyrics:

Love For Sale      

 Take1:

 Take2:

Love For Sale Lisa Ekdahl

Love For Sale Billie Holiday

(閑話休題)

1930年です。コールポーターです。この歌は、見て分かる通り、発表時からラジオでの放送禁止になったりして、顰蹙を買う歌だったようです。でも、ヒットしました。リビーホルマン(1904年生まれのジャズ歌手!)でチャ−ト5位まで行きました。2014年の今、当時を思い出せるのは100歳の人!そういう、難しい曲ですが、さすがはコールポーターさん、何かありますね。

 

時が経ち、人の考えも少しは変わり、この歌の聞き方も、昔ほど顰蹙ものでなくてよいようです。今ならば、婚活の歌と取れなくもありません。言い過ぎ、考え過ぎかも知れませんが。


(訳詩ノート)

愛について、新しいとか古いとか、食べ物のおいしさ、天国やスリルなど、とても分かり易いですね。「本物以外」と言っているのは、しゃれであり、照れであり、はぐらかした遊びでもあります。こういうところが婚活ですね。

 

「ラブ フォーセール」は残しました。英語を中学生で勉強する我々には分かりますし、「アメイジンググレイス」と同様に、日本語を当てると、その意味が蒸発して、干物どころではない、何かの残骸になります。

米国人も分かってるんです、「ラブ フォーセール」って、みんなそう思ってるっていうことを。

改めて、詩のバースの部分を見ると、夜になってお店が開けられる、そういう状況設定がきちんと説明され、「そうですよね」と言うしかなくて、繁華街の眠る時刻にそっと店を開ける、昔のアメリカが偲ばれます。

(歌唱のポイント)

「ラブ フォーセール」を繰り返し、訴えかけましょう。少し照れもあるけれど、ほんとは、ピカピカで、おいしい、愛なんです。でも、言えるのは、「2階に来て」というところまで。

 

そういう、高揚感と抑えた気持ちの、波間に揺れる心情を歌いきります。そして、「付いて来て!」と決めます。これで、何人かの男がふらふらと足をを踏み出すことになります。

 

ビジネスガールのまじな駆け引きを歌ってるつもりでなくてもよいと思います。

*禁無断転載(下記Eメールからご連絡ください。)

1930年

門田ゆたか氏の訳詩があります。

(原英語詩 ヤマハ音楽振興会 )

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