ジャズを日本語で歌う 戻る
 

 なつのひ

 Summertime           1935年

 

ComposerGeorge Gershwin

LyricsDuBose Heyward

ArtistBillie Holiday

JASRAC:0P7-5908-8 SUMMERTIME

  Lyrics:

Summertime      

 Take1:

 Take2:

Summertime Sam Cooke

Summertime Billie Holiday

(閑話休題)

1935年です。ジョージ・ガーシュインです。「ポギーとベス」というミュージカルの中の曲です。ウィキペディアでは、この歌については、黒人霊歌やウクライナのイディッシュ(Yiddish)のララバイも言及されていて、アメリカの歴史と結びついた奥行きのある歌のようです。

退屈な曲かとも思っていましたが、只者ではない遺伝子が託されていますね。曲想が、日本民謡の「南部牛追い唄」と通じるところがあります。音楽理論か日本文学の博士論文のネタにどうでしょうか。


(訳詩ノート)

最初の「Summertime」、これは、「サマタイム」そのままでと考えましたが、「夏には」と日本語にしました。この歌を性格づけるキーワードですが、言葉としては知らないでは済まされない、「夏」、なので、日本語でこの歌を理解するために訳しました。

そして、「草は高く...」、「cotton」を「草」にしました。「綿花」は音数がちょっと多く、また、その植物の名称、「棉」、「コットン」とかを訳し出す必要はなくて、この歌の作者のよく知る、身近な植物を表すフレーズとして訳しました。

daddy's rich」は、「お父さんはお金持ち」で決まりのように思えますが、日本語でそういうときと、英語でそう言っているときとで、歌として見るとき違いがあります。「お父さんにはある」としたのは、「ある→持っている→物持ち/金持ち」という意味です。余談ですが、「God Bless The Child」の「Mama may have, papa may have」というフレーズも頭に浮かびました。

「don't you cry」は「泣かないで」というお願い表現ではなく、「泣かない」で止めました。「てにをは」は、1音で意味と音の数を調節できるので助かります。

 

最大の問題は「daddy and mammy」です。親への呼びかけ語は、その社会の文化の直接的表現なので、これに、相当する日本語については考えさせられました。

この歌の、夏の思い出と、子の巣立ち、危険と人生、見つめる親、という内容は、自分の言語で歌い切りたいものです。

 

(歌唱のポイント)

最初の2連は、子守唄、後の2連は成長した子供自身を見る親、または、子供自身の歌です。3連目の高揚感、最終連、4連目の、遠くに見える雲の陰り、吹く風の気配を感じようとする大人の能力全開への期待と不安を忘れないで欲しいですね。

 

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(漢字かな混じり訳詩)

夏には、

悩みはない

魚は飛び、

草は高く伸びる


お父さんにはある

お母さんはきれい、

そう、いい子は、

泣かない


ある日、朝に、

起きて、歌ってる

羽ばたき、

空に向かう


その朝まで、

傷つけるものはない

父も母も、すぐ、そばにいる

 

*禁無断転載(下記Eメールからご連絡ください。)

1935年

訳詩あり。いくつかありますね。

(原英語詩 −−−−− )

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