ジャズを日本語で歌う 戻る
 

 スウィート・ジェニー・リー

 Sweet Jenny Lee 1930年

 Take2:
Sweet Jennie Lee  Isham Jones and His Orchestra 

 Take3:
Sweet Jennie Lee  Grace Johnston

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Sweet Jennie Lee

Songwriter: DONALDSON, WALTER

Artist Cab Calloway

JASRAC

154-2747-1 SWEET JENNIE LEE

 

(閑話休題)

 昭和8年は、彼女が17歳です。

最初の「スウィート・ジェニー・リー」という歌声の、その揺らぎが、おやっと思わせます。日本語が少し、たどたどしいかも知れなくて、それも、メリハリになります。

英語になって、日本語のときより、自由さがありますね。英語詩の方で、「サニー、サニー」とアドリブしたり、「イエッサリー」とカタカナで歌ってくれたりします。

今と違って、肉声の修正作業が加えられていないこと、そして、彼女の声の音の揺らぎが楽しい所です。

歌を聴くのは、音の主要な入口は耳ですが、それを聴いているのは、神経であり、血管でもあるので、音の揺らぎが、こちらを揺さぶってくれます。

昨今の、音声のデジタル化に適応するばかりでないではないアナログ音、それと、音符の並びをこなして行くだけではない歌の才能でしょうか。

そして、ジャズ歌の感情が、日本語にもあることが分かります。

彼女が、日本語で歌っているのは、その当時の日本の英語教育が、まだ、なかったことだけが理由ではないと言いたくなります。

歌手の歌声は消えていくので、それについて、何を言うべきか、誰しもが迷うところです。

それに対して、曲の譜面は、化石のように、いつでもある感慨を与えてくれますが、動くことはありません。

ただ、彼女の日本語のジャズ歌を、気軽に聴けることは、YouTube様々ですね。

 

 Lyrics:
Sweet Jennie Lee

 川畑文子:
スウィート・ジェニー・リ−

曲名:スウィート・ジェニー・リー

(美艇香津 訳)

Sweet Jenny Lee from sunny Tennessee,  

 スウィート・ジェニー・リー、明るいテネシー

You'll love her when you see

 見れば分かる

Sweet Jenny Lee!

 スウィート・ジェニー・リー

 

Each little bird is singing merrily  

 小鳥も歌う、見かけるだけで、

Just getting set to see  

 楽しくて、

Sweet Jenny Lee!

 スウィート・ジェニー・リー

 

She's got that certain little something in her style,  

 その姿に心魅かれ、

She's got a great big bit of heaven right in her smile.  

 その微笑み、パラダイス

 

She promised me that she'd say yes sir-e,

 約束した、答は「イエッサリー」

That's good enough for me,

 嬉しく、ときめく

Sweet Jenny Lee

 スウィート・ジェニー・リー

 

(instrumental)

 

Sweet Jenny Lee from sunny Tennessee,

 スウィート・ジェニー・リー、明るいテネシー

You'll love her when you see

 見れば分かる

Sweet Jenny Lee!

 スウィート・ジェニー・リー

 

Each little bird is singing merrily

 小鳥も歌う、見かけるだけで、

Just getting set to see

 楽しくて、

Sweet Jenny Lee!

 スウィート・ジェニー・リー

 

She has that certain something in her style,

 その姿に心魅かれ、

She has a big bit of heaven in her smile.

 その微笑み、パラダイス

 

She promised me that she'd say yes sir-e,

 約束した、答は「イエッサリー」

That's good enough for me,

 嬉しく、ときめく

Sweet Jenny Lee

 スウィート・ジェニー・リー

 

(instrumental)

 

YouTubeでは、「堀内敬三作詞」と出ますね。国会図書館の書誌では「訳詩」です。チェリーミヤノと言う歌手も歌っていて、その作詞は三根徳一氏です。ディック・ミネさんですね。

ところで、チェリーミヤノが歌うとき、タップの音が入りますが、この歌の「タップダンス:川畑文子」と「おゝ櫻 (チェリー) !! 〜チェリー・ミヤノ傑作集〜」のインンターネットの記事にありました。このタップの音に川畑文子の実在感、臨場感がありますね。

*禁無断転載(下記Eメールからご連絡ください。)

1930年

 堀内敬三氏、三根徳一氏、の訳詩があります。

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